先日の国際福祉機器展で好評だったPITALIS=ピタリス=は
まだ開発途上のサンプル出展でした。
さらなるブラッシュアップを求めて
この日はウェルライフガーデン関福野に入居中の
おじいちゃん、おばあちゃん、ケアスタッフの方に
サンプルの使い心地についてヒアリングにきました。
介護スタッフの稲垣さんや大塚さんの意見を伺いながら
入居者の方の日々の生活やスタッフならではの使い勝手を伺い
より快適な生活を求めてデザインに落とし込もうとしたのがこの取り組みです。
すでにお気づきかも知れませんが、
PITALIS=ピタリス=はその名のとおり「サイズ調整をして体にピッタリ合わせられるイス」
という事で開発を進めてきました。
チェアは座面高39cm・41cm・43cmに設定できます。
この方の場合、39cmだとぴったりかかとが床に届きます。
この方の場合43cmがぴったりサイズです。
アームの高さもちょうど良く、長い時間座って頂けました。
座り比べると、どれが良いか体感してもらえるので、
身長に合わせて、という選び方がよいと予想してましたが、
この座り心地が良いから「この高さ」という好みで選ぶ方もあって
「実際に座る」ことって大事なことだな、と感じます。
高さが調整できるテーブルは、車いすにも併せて使えます。
車いすのアームが天板と干渉することなく、テーブルに近づけるので、
食器との距離も随分近くなります。
企画の段階から配慮していた部分は概ね問題なさそうです。
ケアスタッフの方はテーブルの移動に一苦労されているようで、
4本脚のうちの2本がキャスター仕様にできることで
一人でも軽い力で移動できることに感動されていました。
そのリアクションを見ていると
選ぶ時には想像できていなくて、使ってみるとストレスを感じる事があるから、
家具のあり方が大事なのだと再認識しました。
できるだけ先回りした気の利いた家具が必要なんだと思います。
改良することが浮かび上がってきました。
もう一度再試作して、すこぶる良好なところを目指していきます。。。